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\pagebreakNum # 見つめる暴君! 目玉に見つめられていると感じたら注意されたし。それはおぞましきビホルダーの住処に踏み入った証かもしれない!
よそ者を嫌い、自分以外の存在を許さない暴君。中央の目玉は魔法の効果を抑制し、十の眼柄で周囲を常に警戒する。何よりも、ビホルダーが夢を見ると、その内容が現実となるのだ。
冒険者の敵としてとして語られることが多いこのクリーチャーだが、冒険を夢見るビホルダーや、ビホルダーの血を受け継いだ人型のクリーチャーもいるかもしれない。
ここではそういった夢の可能性を書き綴っていく。
**文章の途中ではこのように太字+下線のついたものもある。この文章には「ここを君のバランス感覚にあわせて改変をお勧めする」ことを意味している。**
公式のサプリではないことから、君の卓で運用するときは調整が入るのが当たり前である。その調整の手助けのためにこういった文章を残す。 ### ビホルダーの出生 ビホルダーの出生にはいくつかの方法がある。以下の表を参考に、君の物語の始まりを組み立てると良い。 | d4 | 出自 | |:---:|:-----------| | 1 | ビホルダーが夢を見ている最中、悪戯に他のビホルダーを夢に登場させてしまった。夢が現実となり、君はそうして生まれてきた。 | | 2 | 君は大いなる「ビホルダーの母」より生まれた。ビホルダーは数百年に一度、大量の子供を口の中から排出する。君は親に殺される前に逃げ延びることができた。 | | 3 | 狂気の魔術師が実験をしているとき、再現不可能な術式を用いて君は生まれてしまった。その人物を憎んでいるかは君が決めて良い。 | | 4 | 子どもたちが見る夢の世界。そこで君は創造され、世のために冒険に出ることとなる。 | ### ビホルダーの生態系 プレイヤー種族として用意されているビホルダーの形態は3つある。生まれたばかりでまだ体が大きくない「**幼体ビホルダー**」、みんなが慣れ親しんでいる「**ビホルダー**」そして、人型生物とビホルダーのハーフである「**ビホルダーリング**」である。 ### 冒険者としてのビホルダー 君の体は丸い球体に十の眼柄が生え、巨大な目玉と大きく裂けた口。一般人から見れは退治すべき怪物に見えることだろう。しかし、これはあくまでも辺境の村々の話であり、大都市では多種多様な生物が善と世界のために活躍している。 君の異様な姿も問題なく受け入れられ、他の冒険者とパーティを組むこともできるだろう。 \columnbreak ### ビホルダーの名前 ビホルダーは他の種族が想像もできないような膨大な知識と力を持っている(あるいはそう思いこんでいる)。自分の名前こそがこの世で最も尊きものであり、軽々しく口にするものではない……しかし、ビホルダー達は宇宙的な規模から見てまだまだ初心者な他の種族のこの狼藉を許す寛大な心も持ち合わせている。 ビホルダーの名前:バリクシス、デルコスカイ、イルヴ、ランハーシュ、クアンルーヌス、セルスドラッハ、ソコラッシュ、ヴェルクサ、ゼーオ、ジルラック。 強力なビホルダーの名前は襲名制である。ウォーターディープの犯罪王「ザナサー」も数代を重ねているビホルダーである。 ### ビホルダーの夢 ビホルダーは睡眠していても脳は活発に動いていて、鮮明に夢を見ることが多い。ビホルダーの夢には魔法の力が宿り、それが現実となり周囲に影響を及ぼす。長年同じ場所に住み続けるとその影響が環境に鮮明に現れるようになっていく。 ビホルダーは通常通り8時間の休憩のうち、最低でも6時間の睡眠が必要である。DMが望むのであれば、ビホルダーの夢の内容を以下の表から決定し、それを冒険に組み込んでも良い。 | d8 | 夢 | |:---:|:-----------| | 1 | 夢の中で大量のハーフリングが襲いかかってきた!懸命に戦ったけど最終的に負けてしまった。目を覚ましたらハーフリングに対して1日中、恐怖状態になる。 | | 2 | 夢の中で自分が仕留めそこねたモンスターが現実となり、1日の任意のタイミングでパーティに襲いかかる。 | | 3 | 今回の冒険で探している物品やビホルダーの興味のある物品が手元に現れる。しかし、これは偽物で何の機能も価値も持たない。 | | 4 | 自分が存在していない世界を夢見てしまった!その日に1回だけ、インヴィジビリティの呪文を発動できる。 | | 5 | 一番大切にしていたものが夢の中で壊れてしまった。ひどく悲しんだことから、その地域ではアースクェイク(地震)が発生する。 | | 6 | 自分のことを他の種族であるかのように夢に見てしまった。目を覚ましたあと、ビホルダーは1日だけリンカーネイトの呪文で転生したかのように他の種族となる。 | | 7 | 大富豪として優雅に暮らす夢を見た。1日中ビホルダーは自分のことを高貴な生まれの貴族だと思い込み、それ相応の言葉遣いをしなければならない。 | | 8 | 別のビホルダーが夢の中に登場した。ビホルダー種をDMの任意のタイミングで登場させても良い。 | \pagebreakNum
### 幼体ビホルダー 生まれたばかりのビホルダーと言えど、冒険者となるには十分な実力を秘めている。 **能力値上昇:** 任意の能力値が2上昇、別の任意の能力値が1上昇する。 **年齢:** 200年生きる前に縄張り争いや冒険者によって滅ぼされるが、年齢に上限は無い。およそ50年過ぎたころから幼体は成長する。 **属性:** 属性は育った環境により様々だ。幼体のビホルダーはまだ自分の世界への立ち位置を理解していないことから混沌に惹かれる。 **体格:** 君の体重は400ポンド(200kg)、身長は5ft(1.5m)ほど。君のサイズは中型である。 **移動速度:** 君の基本的な歩行移動速度は30ftである。
**君は常に地面から3ft浮いているが、それ以上浮くことも飛行することもできない**
。 **全方位視覚:** 君が【**無力化状態**】または【**盲目状態**】になっていない限り、君は不意を打たれることは無い。
**また、君は単体を対象とする【盲目状態】にする効果に完全耐性を得る。**
**噛みつき:** 君は1回の素手攻撃として「噛みつき」を行うことができる。この噛みつきは、
**「妙技」および「軽武器」として扱い**
、1d6の[刺突]ダメージを与える。
**この噛みつきは二刀流の一環として用いることができる。**
**ビホルダーの装備:** 君は武器やシールドを握るための手を有していないため、武器を装備できない。また、君の体に一般的な鎧は合わないため、特注品ではない限り装備することができない。マント、篭手、指輪、ネックレス、ベルト、兜などは君の十の眼柄に装着することができる。 **念動の眼柄:** 君は念動の眼柄を一つ生やしている。この眼柄を用いることで君は武器、シールド、アイテム等を君の体の周囲に浮かせ、装備する事ができる。この念動は君の擬似的な手として使用することができる。君はこの念動を用いて押し出しや掴みを行うことができる。 **眼柄の配置換え:** 君は、念力の眼柄を増やす事ができる。君は小休憩の終了後に現在の念力の眼柄の数を決定する。念力の眼柄が増るほどに、装備できる数が増える。 \columnbreak * *1本*:通常の配置であるため、ボーナスもペナルティも被らない。 * *2本*:念力を常に使い続けるために相当な集中力が必要とされる。君の「眼柄光線」の使用回数が半減する。 * *3本*:君の集中力と魔法的な力は念力の維持のために体に負担をかける。君の「魔法抑止の魔眼」が使用不可能になる。 **ビホルダーの呪文発動:** 君は口から音声要素、眼柄を用いて動作要素を満たす事ができる。物質構成要素は君の5ft以内に存在するだけで良い。 **魔法抑止の魔眼:**
**君はディスペル・マジックまたはカウンタースペルを生得呪文として発動できる。君はこの特徴を君の習熟ボーナスの回数分だけ使用することができて、大休憩終了後に使用回数を回復する。**
**眼柄の光線:** 君は*アシッド・スプラッシュ、レイ・オヴ・フロスト、ファイア・ボルト、フレンズ、メイジ・ハンド、ヴィシャス・モッカリィ、
**エルドリッチ・ブラスト**
*の中から君の習熟ボーナスに等しい呪文を選択する。発動能力値は【知力】、【判断力】、【魅力】の中から選んで良い。 君がレベルアップして習熟ボーナスが変動したとき、新たな呪文を選択する。眼柄の配置換えで半減した場合は、使えなくなるものを君が任意に選んでも良い。 **同族嫌悪:** 君はビホルダー種との【魅力】を用いた判定に不利を得る。 **言語:** 君は共通語の読み書きができる。 ### ビホルダー 君は大いなるビホルダーだ!幼体と比べて体が大きく、より強力な光線が使用できる。 **比類なき自信:** 本来のビホルダーはより強力な能力を持っている。しかし、脆弱なる他の種族と一緒に旅をするとき、君は能力を意図的に制限する。その制限が以下のビホルダーの能力だ。君が真の力を見せてしまったその日には冒険者たちは冒険をする自信を失い君の楽しみが減ってしまう。 **能力値上昇:** 任意の能力値が2上昇、別の任意の能力値が1上昇する。 **年齢:** 200年生きる前に縄張り争いや冒険者によって滅ぼされるが、年齢に上限は無い。 **属性:** 属性は育った環境により様々だ。成体のビホルダーは自分の考えこそが正しいと思うため、秩序に惹かれる。 **体格:** 君の体重は800ポンド(400kg)、身長は10ft(3m)ほど。君のサイズは大型である。 **移動速度:** 君の基本的な移動速度は20ftである。
**これはホバリングの飛行速度である。**
**全方位視覚:** 君が【**無力化状態**】または【**盲目状態**】になっていない限り、君は不意を打たれることは無い。
**また、君は単体を対象とする【盲目状態】にする効果に完全耐性を得る。**
**噛みつき:** 君は1回の素手攻撃として「噛みつき」を行うことができる。この噛みつきは、
**「妙技」および「軽武器」として扱い**
、2d6の[刺突]ダメージを与える。
**この噛みつきは二刀流の一環として用いることができる。この噛みつきのダメージは11レベルのときに4d6になる。**
\pagebreakNum
**ビホルダーの装備:** 君は武器やシールドを握るための手を有していないため、武器を装備できない。また、君の体に一般的な鎧は合わないため、特注品ではない限り装備することができない。マント、篭手、指輪、ネックレス、ベルト、兜などは君の十の眼柄に装着することができる。 **念動の眼柄:** 君は念動の眼柄を一つ生やしている。この眼柄を用いることで君は武器、シールド、アイテム等を君の体の周囲に浮かせ、装備する事ができる。この念動は君の擬似的な手として使用することができる。君はこの念動を用いて押し出しや掴みを行うことができる。 **ビホルダーの呪文発動:** 君は口から音声要素、眼柄を用いて動作要素を満たす事ができる。物質構成要素は君の5ft以内に存在するだけで良い。 **眼柄の光線:** 君はアクション、または1回の武器攻撃の代わりとして、120ft以内の視認できる目標に対して以下の光線を一つ使用することができる。
**君はこの特徴を習熟ボーナス回数ぶん使用可能で、大休憩終了後に使用回数を回復する**
。セーヴィング・スローの難易度は[*8 + 君の習熟ボーナス + 発動能力値*]。発動能力値は【知力】・【判断力】・【魅力】のいずれかを選択する。 * ***魅了光線***:目標は【判断力】セーヴィング・スローを行い、失敗すると君の次のターン終了時まで君に対して魅了状態になる。 * ***麻痺光線***:目標は【耐久力】セーヴィング・スローを行い、失敗すると君の次のターン終了時まで麻痺状態になる。 * **恐怖光線**:目標は【判断力】セーヴィング・スローを行い、失敗すると君の次のターン終了時まで君に対して恐怖状態になる。 * ***減速光線***:目標は【敏捷力】セーヴィング・スローを行い、失敗すると目標は次のターンではリアクションが使えず、アクションまたはボーナス・アクションのいずれかしか使えなくなる。さらに、移動速度も半分になる。 * ***衰弱光線***:目標は【耐久力】セーヴィング・スローを行い、失敗すると次のターン終了時まで全ての攻撃とセーヴィング・スローが不利になる。 * ***睡眠光線***:目標は【判断力】セーヴィング・スローを行い、失敗すると君の次のターン終了時まで気絶状態になる。目標がダ メージを受けるか、他のクリーチャーがアクションを使用して目標を起こすことで目標は目を覚ます。この光線はアンデッドおよび人造クリーチャーには効果が無い。 * ***石化光線***:目標は【敏捷力】のセーヴィング・スローを行い、失敗すると君の次のターン終了時まで石化状態になる。石化状態中、目標は全てのダメージに完全耐性を得る。 * ***分解光線***:目標は【耐久力】セーヴィング・スローを行い、失敗すると3d6の[死霊]ダメージを受ける。成功した場合は半分のダメージを受ける。このダメージはレベル5で4d6に上昇し、レベル11と17でそれぞれ
5d6、6d6へと上昇する。 **魔法抑止の魔眼:**
**君は120ftの円錐形に、
アンティマジック・フィールドと同様の魔法抑止の範囲を作り出す。君はターン開始時にアクションを用いずに稼働させるかどうかを選ぶことができる。一度稼働させるとこの範囲は君の次のターン開始時まで継続し、その後消滅する。君はこの特徴を習熟ボーナス回数ぶん使用可能で、大休憩終了後に使用回数を回復する。**
\columnbreak **同族嫌悪:** 君はビホルダー種との【魅力】を用いた判定に不利を得る。 **言語:** 君は共通語の読み書きができる。 ### ビホルダーリング 他種族への愛、あるいはビホルダーが見た夢の影響か、人型種族となったビホルダーもいる。こういったビホルダーは「ビホルダーリング」と呼ばれ、能力は大きく制限されつつも難なく冒険者に溶け込むことができる。ビホルダーリングは一般的に他の種族とビホルダーの特徴を併せ持つ。 **能力値上昇:** 任意の能力値が2上昇、別の任意の能力値が1上昇する。 **年齢:** 君は元となった種族の寿命とビホルダーの寿命。 **属性:** ビホルダーリングは元の種族の属性に影響され、中立または善に惹かれる。 **体格:** 君の体重と身長は元となった種族のものを参照する。君のサイズは中型である。 **移動速度:** 君の基本的な歩行移動速度は30ftである。 **言語:** 君は共通語と元となった種族に関わりのある言語一つの読み書きができる。 **ビホルダーの系譜:** 君はマジック・ミサイルの呪文を生得呪文として発動できる。君はこの呪文を習熟ボーナス回数ぶんだけ発動可能で、大休憩就労時に回数を回復する。
**君のマジック・ミサイルの呪文レベルは君の習熟ボーナスの半分として扱う(切り上げ)。**
君は5レベルでレヴィテート、9レベルでカウンタースペルとディスペル・マジックの呪文を生得呪文として発動できる。君はそれぞれの呪文を一度発動したら、大休憩終了時まで再び発動できない。君が適切なレベルのスロットを所持している場合、それで代用することも可能だ。発動能力値は【知力】・【判断力】・【魅力】のいずれかを選択する。 **この世ならざる知覚:** 君は〈知覚〉の技能に習熟する。 \pagebreakNum
目玉の
暴君
ビホルダー
このサプリはビホルダーが大好きな筆者が、みんなもビホルダーを種族として使えるために整備したものです。 君の卓のバランス感覚にあわせて調整をしてみてください。 気になる人は途中から真のビホルダーの覚醒などの特別イベントを入れてみるのも良いでしょう! ビホルダーリングの挿絵: [いずち](https://twitter.com/izuchi_v)
読んでくれた君にインスピレーションを授けよう。
[WWW.GMBINDER.COM](https://www.gmbinder.com)
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